小児矯正と予防矯正の違いとは?どちらを選ぶべき?
子どもの歯並びを整える矯正治療には、「小児矯正」と「予防矯正」の二つの選択肢があります。それぞれの違いを理解し、お子さんに適した治療方法を選びましょう。
小児矯正とは?
小児矯正とは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う矯正治療のことです。
一般的に、6歳から12歳ごろにかけて行われることが多く、顎の成長をコントロールしながら正しい歯並びへと導きます。
小児矯正の特徴
- 乳歯と永久歯が混在する時期に開始
- 顎の成長を利用して適切な位置へ誘導
- 矯正装置を使い、骨格のバランスを整える
- 本格的な矯正(第二段階)が必要になることも
この治療は、将来的に抜歯が必要になるリスクを軽減し、より自然な形で永久歯を正しい位置に誘導することを目的としています。
予防矯正とは?
予防矯正は、そもそも歯並びの悪化を未然に防ぐための治療です。乳歯の段階で顎の成長や歯の発育をコントロールし、矯正が必要になる可能性を低くします。一般的には、3歳から6歳ごろに開始することが多く、歯並びの乱れを予防する役割を果たします。
予防矯正の特徴
- 乳歯の時期から始める
- 指しゃぶりや口呼吸などの悪習癖を改善
- 顎の発育を促進または抑制し、バランスを整える
- 将来的な矯正治療を回避または簡易化する
予防矯正は、特に顎が小さい、歯が重なりそうな場合などに適しており、早い段階でのアプローチが可能になります。
どちらを選ぶべき?
「小児矯正」と「予防矯正」のどちらが良いかは、お子さんの成長段階や歯並びの状態によります。
- 乳歯の段階で悪化を防ぎたい場合 → 予防矯正
- 永久歯への生え変わりを調整したい場合 → 小児矯正
- すでに歯並びが乱れ始めている場合 → 小児矯正
- 将来的な矯正治療を避けたい場合 → 予防矯正
どちらを選ぶべきか迷った場合は、歯科医師に相談し、お子さんの成長に合わせた適切な治療を受けることが大切です。
最後に
小児矯正は歯並びを整えるための治療、予防矯正は歯並びの悪化を防ぐためのアプローチです。お子さんの歯並びに気になる点があれば、早めに専門医に相談し、最適な治療を選びましょう!