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2025.03.16

拡大床の役割と効果がある歯並びとは?

拡大床の役割と効果がある歯並びとは?

歯並びを整える矯正装置の一つに「拡大床(かくだいしょう)」があります。これは特に成長期の子どもに使用される装置で、顎の幅を広げて歯が正しく並ぶスペースを作る役割を果たします。今回は、拡大床の役割とどのような歯並びに効果があるのかについて詳しく解説します。

拡大床とは?

拡大床とは、顎の骨を広げるための取り外し可能な矯正装置です。主に乳歯から永久歯に生え変わる時期に使用され、歯列の幅を広げることで、将来的な歯並びの悪化を防ぐことができます。

拡大床の特徴

  • 取り外しが可能で清潔を保ちやすい
  • 顎の成長を利用して自然な歯列拡大を促す
  • 矯正治療の第一段階として使用されることが多い
  • 痛みが少なく、負担が比較的軽い

拡大床の役割

拡大床は、特に顎の成長が活発な時期に用いることで、以下のような効果を発揮します。

  1. 顎の幅を広げる 上顎や下顎の幅が狭いと、歯が並ぶスペースが足りずにガタガタの歯並びになりやすくなります。拡大床を使用することで、顎の骨を広げて歯が正しく並ぶための十分なスペースを確保します。
  2. 将来的な抜歯のリスクを減らす 歯並びが悪くなる原因の一つに、歯が生えるスペース不足があります。拡大床を用いて顎を広げることで、将来的に抜歯が必要になるリスクを軽減できます。
  3. 呼吸の改善 上顎が狭いと、鼻腔が圧迫されて口呼吸の原因となることがあります。拡大床で上顎を広げることで、鼻呼吸がしやすくなり、健康的な呼吸を促します。
  4. 噛み合わせの改善 顎の成長を調整しながら歯列のバランスを整えるため、不正咬合(かみ合わせのズレ)を予防・改善する効果も期待できます。

拡大床が効果的な歯並び

拡大床は、特に以下のような歯並びの問題に効果的です。

  1. 叢生(そうせい) 歯が重なり合って生えてしまう状態で、顎のスペース不足が原因で起こります。拡大床を使うことで歯列を広げ、歯がきれいに並ぶためのスペースを作ります。
  2. 上顎前突(出っ歯) 上顎が前に出ている状態で、顎の成長を適切にコントロールすることで改善できます。
  3. 交叉咬合(こうさこうごう) 上の歯と下の歯が正しく噛み合わず、横にずれている状態です。拡大床で顎の幅を調整することで、自然な噛み合わせへ導きます。
  4. 狭窄歯列(きょうさくしれつ) 顎が狭く、歯が並ぶスペースが十分でない場合に使用されます。拡大床で顎を広げることで、自然な歯列を作ることができます。

最後に

拡大床は、顎の幅を広げることで歯並びを整える矯正装置であり、特に子どもの成長期に効果を発揮します。叢生や上顎前突、交叉咬合などの問題を改善し、将来的な抜歯のリスクを減らすメリットもあります。お子さんの歯並びに気になる点があれば、早めに歯科医師に相談し、適切な治療方法を選ぶことが大切です!

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