インビザラインは治療期間の長い歯列矯正のため、自己メンテナンスが欠かせません。また、矯正が終わったあとのアフターケアも必須です。
本コラムでは、知っておきたいインビザラインのメンテナンスとアフターケアについて解説していきます。洗浄時などの注意点を把握しておきたい方は、ぜひご覧ください。
インビザラインはメンテナンスが重要
インビザラインは痛みの少ない歯列矯正で、治療と保定期間をあわせて約2~3年です。通院頻度は1~2ヵ月に1回ほどがほとんどです。
インビザラインはルールを守って使用しなければ、治療期間が延びる可能性があります。そのためインビザラインでの矯正治療の際は、ルールを守り、適切なメンテナンスを行うのが重要です。
取り外した際に失くさないように注意する
インビザラインは透明で目立たないため、メンテナンスで取り外した際に失くしてしまう可能性があります。紛失すると誤ってマウスピースに傷が入ったり、治療が遅れたりしてしまうので、注意しましょう。
取り外した際はごく短時間でも、必ず専用ケースに入れるのがおすすめです。それ以外にも、メンテナンスする際は以下のことにも注意しましょう。
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• 研磨剤で磨かない
• お湯を使わない
研磨剤でインビザラインを磨くと、表面に小さな傷がついてしまうので、汚れがつきやすくなります。またインビザラインの素材は熱湯には弱いので、洗う際は水かぬるま湯を使用しましょう。
矯正終了後もリテーナーのメンテナンスを
インビザラインは、矯正終了後もアフターケアとしてリテーナーの使用が必要になります。
リテーナーも、インビザラインと同じくメンテナンスが重要です。メンテナンスの内容自体はインビザラインと大きく変わらないため、ご安心ください。
またリテーナーは一定期間ごとに交換する必要があるため、通院も続きます。担当医の見立てにもよりますが、安定すればするほど、期間が経てば経つほど交換頻度を落とせるため、通院回数は徐々に減っていくでしょう。
完全に矯正が終了するまでは器具のメンテナンスを疎かにせず、しっかりとお手入れをしていくことが重要です。
<患者さんからよくいただく質問>
- Q.1 少しだけおやつを食べる時も、インビザラインは外した方がいい?
- A.1 はい、外してください。食べ終わったあとは、歯磨きをしてください。ハミガキができない場合はうがいを行い時間が取れる時に時間差でブラッシングをお願いします。
- Q.2 インビザラインの治療期間は、リテーナーの期間(アフターケア)も含めるとトータルでどのくらい?
- A.2 インビザラインの治療期間が2~3年ほど。リテーナーでの保定期間も2年ほどなので、トータルで4年ほどを想定していただくとよいでしょう。(期間には個人差があります)