マウスピース矯正は、透明なマウスピースを定期的に交換して歯の位置を動かしていく矯正方法です。本記事ではマウスピース矯正を行った場合の治療期間や、矯正中の日常生活の注意点についてお伝えします。
マウスピース矯正の流れと治療期間
まず最初に、マウスピース矯正の流れを確認してみましょう。
- 1. 検査を受ける
- 2. 検査結果の報告を聞く
- 3. マウスピース矯正を開始する
- 4. アタッチメントなど器具を取り外して矯正治療が終了する
- 5. 保定器具を装着して保定期間へ移行する
検査から治療が開始するまで、最短でも1ヵ月かかる歯科医院が多いです。
また、マウスピース矯正は、1枚のマウスピースで0.25mmずつ歯が移動するとされています。治療期間は部分矯正なら3カ月~1年弱、全体矯正なら1~2年弱かかるでしょう。難しい症例の場合だと、さらに期間が長くなる場合があります。
さらに矯正後の保定期間は、矯正治療と同じくらいの期間を必要とします。全体矯正をした場合、保定期間を含めた治療期間は2~4年程度を見込んでおきましょう。
当院では、希望により部分的な補正も行います。金額や期間はお口の中の状況により異なりますので、マウスピース矯正を検討している方はぜひご相談ください。
矯正期間中の日常生活における注意点
食事の際はマウスピースを外すので、食事に関する制限はありません。しかし、飲み物の制限がある点に注意してください。
- ・コーヒーや赤ワインなど色味が強い飲み物は着色汚れがつきやすい
- ・高温の飲み物はマウスピースが変形するおそれがある
- ・ジュースなど砂糖が多い飲み物は虫歯の原因になる
着色汚れや変形を防ぐため、飲み物は常温か冷たい水を選ぶようにしましょう。
また、矯正治療中は唾液の分泌量が減って食べ物が歯に挟まりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
歯磨き以外にフロスや歯間ブラシを使用したり、歯科医院でのクリーニングも取り入れたりしてください。
保定期間とはどういうもの?
保定期間とは矯正治療によって移動した歯の後戻りを防ぐ期間です。保定期間中もマウスピースを装着しなければなりません。マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正であっても保定は必要です。
保定期間中にマウスピースの装着をやめると、歯が元の位置に戻ってしまうだけでなく、元の歯並びよりもひどくなる場合もあります。
後戻りを防ぐため、保定期間中もマウスピースの装着はしっかり行いましょう。
マウスピース矯正で理想の歯並びに!
マウスピース矯正は、後戻りを防ぐ保定期間も含めて3~4年ほどかかります。
日常生活における注意点も守り、健康的で美しい歯並びを目指しましょう。
<患者さんからよくいただく質問>
- Q.1 歯並びが悪いと矯正期間は長引きますか?
- A.1 歯並びが悪いからといって、必ずしも矯正期間が長引くとは限りません。前歯を中心に矯正するケースでは、矯正期間が数カ月で済む場合があります。
当院では、何パターンかの治療計画を立て、その方の状況により計画を選択いたします。矯正期間について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。 - Q.2 ワイヤー矯正とインビザラインは矯正期間は異なりますか?
- A.2 歯並びの状態にもよりますが、矯正期間の違いはほとんどありません。